音楽好き大学生 宵の部屋

自分の部屋で考えてることや聞いてる音楽、観ている映画などを書いていきます。

森山直太朗『822』感想ですけどなにか?

 

小学生時代、森山直太朗の『さくら』をリコーダーで演奏して卒業生を送り出す謎の儀式をしたんですけど、その時はあの「ンぼホ⤴︎ーーーくーらはーーー♪」っていう独特な歌い方を真似するくらいでなんとも思ってなかったわけです。

  

ただ、数十年経った今、直太朗先輩のメロディやら声やら歌詞やら生き方やら、何から何までしみてしみて、みじん切りした玉ねぎレベルで僕の目を攻撃しやがる。困っちゃうよ、もう。

 

てことで、そんな森山直太朗さんの新しいアルバム『822』について書いて行きたいと思います。

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まず、森山直太朗の魅力は「歌詞がぶっ飛んでるところ」にあるんです。

 

森山直太朗の代表曲といえば、「夏の終わり」とか「さくら」とか「生きとし生けるものへ」とか、国語と音楽の教科書両方に乗ってそうな真面目な曲ばっかり。

「音楽きいて盛り上がりたいぜ!ウェーーイ!wwww」って言ってユニバ大作戦するような大学生が聞いたら拒否反応起こしてぶっ倒れて救護室運ばれそう。

 

 

代表曲だけしか聞いたことがない人からしたら、「季節のバラード伝道師!森山直太朗〜〜〜!今日も綺麗な情景を繊細に歌い上げる〜!」っていうエンタの神様のナレーションが聞こえてきそうだけど、

 

でもそんな曲ばっかりじゃない!!!

それ以上にぶっ飛んでんだよ、彼は!!!

 

 

森山直太朗の虜になって、脳内に直太郎が常駐するようになったきっかけは「することないから」って曲。

題名だけ聞くと特別ぶっ飛んでそうじゃないけど、この曲の歌い出し…

「ねえ、ミチコ。することないからセックスしよう。」

 

ここでもう一度、上に貼った森山直太朗の顔見てください。

「こんな真面目な顔してやべえこと歌うじゃん…」てなったんですよ。

 

 

でもそんな「することないから」も、曲の最後には

「ねえ、ジョージ。することないから戦争しよう。」っていう、なんとなく深そうな曲になってそこにも魅力を感じたわけです。

 

今回の『822』にももちろんそんな曲が盛りだくさんで、チロルチョコの詰め合わせ並みに一枚のアルバムでいろんな表情を味わえちゃう。

「えっ?!きなこもち?!抹茶もち?!ゆ、ゆゆ、柚子胡椒?!」てな感じで意外な味も入っちゃってもう大変。

 

てことで、「これ結構おもろいぞ…」って曲を紹介して行きます。

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【群青】

『822』の一曲目に入ってる曲で、これも題名だけ見たら「よくある曲」みたいなふざけたレッテルを貼っちゃいそうなんですが、危ない危ない。

聴いてみたらサビで「Hey, Siri〜」って歌ってるんですよ。

おいおい「棚からぼた餅」ならぬ「群青からHey, Siri」かよ…。

群青からHey, Siri出てくると思わんやん…。

 

彼の曲に「ねえマーシー」って曲があったり、いろんなものに呼びかける曲っていっぱいあるけど、今の時代に呼びかけるとしたらSiriになるのか。

彼なりの皮肉も入ってるのかなって思った面白い曲でした。

 

 

【出世しちゃったみたいだね】

これは題名どおりの歌詞。

服装とか喋り方が変わった友達をみて、「出世しちゃった」って言ってるんですけどなんとなく哀しいでも笑顔になるそんな曲でした。

 

お金がない学生時代に一緒にファミレスに行ってたあの友達が、しばらくみない間にすっかり変わって、「出世しちゃったみたいだね」。

 

歌詞は独特で面白いけど、噛めば噛むほど歌詞の意味が身に沁みてくる。

あんた…玉ねぎだけじゃなくてスルメでもあるんかい…。

 

 

【罪の味】

アルバムの曲名全部見たときに、ちょっとだけ浮いてる気がするこの曲。

日清食品の「ぶっ込み飯」のコラボソングらしい。

それで「罪の味」。歌い出しは「ラーメンの残り汁にぶっ込んだ飯」。

 

「曲のしょっぱなからまたすごいのぶっ込んできたな…。」

 

なんというか、図らずも小ボケのオンパレードって感じで楽しいんですよね。

 

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そんな感じで、めちゃくちゃ楽しませてくれる森山直太朗。実はこのアルバムのタイトルも『822』と書いて『パニーニ』と読むらしく、その真意はわかりませんが、きっと何かしらの意味があるのでしょう。

もしくは、全くないのでしょう。

 

 

 

先ほどはぶっ飛んだ曲紹介したけど、それ以外の曲もめちゃくちゃいい曲が揃ってるんですよ奥さん。本当にいろんな角度から楽しませてくれるんですよ。

 

 

【人間の森】

この曲は、子供から大人に変わる段階の、思春期の少年少女の心情を歌ったものでしょうか。

「綺麗なだけの蝶々を追って迷い込んだ人間の森」っていう一節は、

「夢のある未来を思い描いてたけど、実際足を踏み入れるとすごい複雑で難しい」っていう意味と取りました。

もしくは、挫折?

いろんな推測ができるんじゃないかなと思うので、みなさんぜひ聞いてみて、自分なりの推測を聞かせてください。

 

 

この曲に度々「折に触れ」っていう言葉が登場するんですが、調べてみたら、「機会があるごとに」っていう意味でした。

「事あるごとにいつも挫折して選択を迫られる」っていうことなんですかね。

 

 

【絶対、大丈夫】

この曲は名曲です。マジで。

めちゃくちゃ勇気が出て楽しくなる曲です。

題名どおり「絶対、大丈夫」っていうことを言ってるんだけど、それだけじゃなくて、楽観的な「大丈夫」って意味も含まれてる。

 

「絶対治るから!大丈夫だよ!信じて」っていう意味と、

「大丈夫だよ。絶対。ツバつけときゃ治る」って意味。どっちの大丈夫もあると思います。

 

明日晴れるかな。雨なら雨でまあいいや。」ってのがまたいい。

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このアルバムの中はもちろん、他の曲も楽しいけど考えさせられる曲が多くて、楽しませてくれます。森山直太朗っていう一人の人間の面白さがにじみ出てる作品ばっかりなんですよ。本当に。困っちゃう。

 

他人に迎合していない。ただ自分が伝えたいことを驚くほど器用に、でも不器用に伝えてる。

 

そんなかっこよくて玉ねぎくさい、いや、スルメくさい?いやいや、人間くさい森山直太朗の魅力をみなさんも存分に知って、体全体で味わってみてはいかがでしょうか。

 

822(初回限定盤)(DVD付)

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822(通常盤)

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