ボカロ界隈の化け物「After the Rain」を聴いて度肝抜かされろ。
初音ミクが歌い出したことで始まった、「全人類音楽家時代」。今でこそ、ブログだインスタだYoutubeだなんだって、人間一人ひとりが発信側になってるけど、初音ミクの登場は、「誰もが音楽家になれちゃう時代」を作ったと思うわけです。
めちゃくちゃクオリティの高い音楽を作るもよし、ネタ曲を作るもよしで、高価な楽器だったり機材を揃えなくても、パソコンとソフトがあれば誰でも一応作れちゃう。一応ね。
最近ではボカロPでニコニコ出身の米津玄師が完全に時代を席巻してて、「ボカロPがめちゃくちゃ強えアーティスト生み出しよったで、おい。」って言われてるわけですけど、米津玄師以外にもすごい才能を持ったボカロPって眠ってるんです。
After the Rain(通称AtR)はボカロ界隈・歌い手界隈でトップを走ってるユニットで、まふまふとそらるの二人組。特にまふまふは歌い手とボカロP両方やってて、今回のアルバムでは作詞作曲編曲Mix何でもかんでもやっちゃうすごい人。そんな彼らの新しいアルバムが発売されるらしくそのクロスフェードを聴いたら、鳥肌ビンビンでまじでどうしてくれんだって感じ。素直にすごい。
【After the Rain】イザナワレトラベラー-XFD-【そらる×まふまふ】
上の動画を見た人ならわかると思うんですが、声が低いほうがそらるで高い方がまふまふです。一回聞くと「男女のユニット??」ってなるけど、実は二人とも男。ウソやろおい。
てことで、After the Rainのアルバム『イザナワレトラベラー』の中から数曲取り上げてべた褒めしたいと思います。
【解読不能】
テレビアニメ「アトム・ザ・ビギニング」の主題歌に使用された曲。結構激し目の曲で二人とも無双してる曲です。特にまふまふの高音は必聴。
【MV】 解読不能/After the Rain[そらる×まふまふ]【アトム ザ・ビギニングOP】
【メリーバッドエンド】
まふまふがボカロ曲で発表したものをセルフカバーしたもの。ボカロの特性上人間が出せないような音域の曲を作れるから、自然と「難易度鬼!」みたいな曲ができがちで、特にこの「メリーバッドエンド」は作った本人でさえ「高すぎて歌えない」ってなってた曲なんですけど、まふまふの人間離れした音域がそれを可能にしてました。
「メリーバッドエンド」は発表されたときから歌い手が小バエみたいに集って、歌いまくってたけど、やっぱり作った本人が一番クオリティ高い。数十秒しか聴いてないけど。
【ハローディストピア】
メリーバッドエンドと対になってるような曲。「メリーバッドエンド」はまふまふが歌って「ハローディストピア」はそらるが歌ってるので別物のように聞こえたり同じように聞こえたり、二つ合わせるとめちゃくちゃ面白い楽曲。
これもアニメの主題歌で、「解読不能」と対をなした楽曲。
【MV】アンチクロックワイズ/After the Rain(そらる×まふまふ)【クロックワーク・プラネットED】
そんなAtRですが、アニメの主題歌とかお昼のワイドショーのエンディングとか、いろんなところできけるんです。
初音ミクが登場したのは2007年。
当時中学高校くらいの僕は、「初音ミク」=「オタク文化の一部」という見方しかできなくて、完全に毛嫌いしてました。ちょうどその当時「オタク」は、チェックシャツをインしてメガネかけてリュック背負ってるみたいなイメージ。
しかもなんか変な声で女の子がケロケロ歌ってて「こんなもん聞くかよ、きめえ」の一点張り。
でもボカロ文化って思ってたよりすごくて、いまの時代にピッタリなんですよね。
さっきも書いたけど、「みんなが発信できる時代」に「誰でも歌える」曲ってのは強い。プロの歌手が歌う曲だと、原曲を超えるカバーって絶対出てこなくて、たとえ徳永英明が歌ってもMay.Jが歌ってもぜんっぜんなんですよね。でもボカロは「無機質な声」。メロディラインをなぞってるピアノが言葉話せるようになって歌ってるみたいなイメージ。
それを歌い手と呼ばれる人が個性丸出しで歌うことで、ボカロ曲と歌い手両方のいろんな魅力を引き出すことができる。
って思うようになったら、「ボカロの可能性無限大やん…」ってなりました。
本当に過去の俺をぶん殴りたい。
て感じで、是非みなさんAfter the rain聞いてみてね。
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